みどり幼児園(八王子市)田植え体験レポート’22

みどり幼児園(八王子市)田植え体験レポート’22
文責・写真 島村 健(天栄村ファームコンソーシアム 広報担当)

5月31日、梅雨の前の晴れ間が広がる八王子市・裏高尾。
高尾山のふもと、緑豊かなこの地域の一角にある「みどり幼児園」の田んぼの田植え指導のために、ファームコンソーシアムの吉成代表とその息子の駿介さんが、天栄村から3時間かけてやってきました。
コロナ禍で一昨年、昨年は天栄村と東京都の往来ができず、今回は久しぶりの訪問。「田んぼのプロフェッショナル」による指南に応えて、園児たちも泥だらけになりながら一生懸命田植えをしていました。
田植えが終わったあとは吉成代表のお話とお米の直売も。先生や保護者の方も交えて、2年ぶりに楽しく元気いっぱいな農業体験となりました。



園のお弁当の時間のあと、13時ごろに保護者の方も集まって田植えが始まりました。
梅雨を前に連日暑い日が続いていて、この日も最高気温25度の陽気で湿度も高く、動いていると額に汗が浮かびます。
まずは吉成さんが田植えの方法をレクチャー。先生方が園で種もみから育てた苗を園児たちに配って、もも組(年少)→たけ組(年中)→ばら組(年少)の順番で手植えをしていきました。

みどり幼児園の子どもたちはみんな田んぼが大好きで、泥の中もへっちゃら。さすが普段から山に川にと外遊びに親しんでいるだけあって、どんどん積極的に田んぼの中に入っていきます。


▲吉成代表と駿介さんが持った紐を目印に、端っこから順番に苗を植えていきます。


▲足首からひざまで泥に浸かって、歓声を上げながら苗を植える子どもたち。



▲ばら組(年長)さん、元気いっぱいで田んぼに入っていきます。


▲田植えの後は保護者の方とお米のお話

原発事故後の天栄村のお米の安全についての取り組みや、おいしいお米の炊き方など、質問も出て大いに盛り上がりました。


▲直売会を終えてパチリ

この後、草取りから稲刈りまで、毎年先生方と子どもたちの手でやりぬきます。
秋にはどんなおいしいお米ができあがるのか、今から楽しみです!
またTFCのホームページでもレポートしていきます。

★「みどり幼児園」2018年の田植えの様子はこちら

◆「みどり幼児園(斉藤弥生園長・TFCメンバー)」は、八王子市高尾の山あい、旧中山道沿いにあり、小学校分校の跡地を活用した園舎と園庭がユニークな幼児施設で、2~30人ほどの子どもたちが近くは近隣から、遠くは八王子市外からも通ってきています。園の特色として体を使った遊びや食育への取り組みを大切にしており、園の内外には「ハイジのブランコ」「ツリーハウス」など、子どもたちが遊びに夢中になれるような手作りの遊具がそろっています。
2019年にはテレビ番組「有吉ゼミ」の〈ヒロミ&タッキーの八王子リフォーム〉にも取り上げられて話題になりました。
その園庭の奥、畑やメダカのいる池のある一角に小さな「田んぼ」があります。
みどり幼児園では2012年から天栄村の農家との交流をはじめ、2014年から園児を中心としたお米の栽培や餅つき大会など行っています。